
海外出張から帰ってきたらちょっと太ってて、髪や肌もパサパサになっている自分の姿を見て、
「ああこういうところがだめなんだよなあ」と思う。
たしかに海外に行くと長時間のフライトで体内時計はおかしくなるし、
食べ物も不健康なものが増えるし、毎晩誰かと食事に行ってお酒を飲むことになる。
そうやってお付き合いで夜が遅くなっても、日本からメールで仕事は飛んでくるから、どうにか時間を捻出してこなさないといけない。どうしても、ちょっと睡眠不足。
その上ヨーロッパは硬水だから、毎日洗っているだけで髪にも肌にもけっこうなダメージになる。
でも、だからといってこんな風に毎回自分の身体が劣化するのを許していたら、やりたくてやっているはずの仕事をすればするほど、自分が醜くなっていくことになってしまう。
わたしよりずっと忙しくてもいつも綺麗にしている女性を見ると、結局自分が怠けているだけなんだよなあと思う。
環境や理由を言い訳にして、本当に取るべき行動が取れなかったこと、後回しにしてきたこと、その結果「あのとき努力が足りなかったな」と後から思うこと、考えてみれば沢山ある。
そういうことをもしちゃんとやっていたら、自分はもっと良い人間になれただろうなあと思うし、自分のことをもっと好きになれていただろうなあとも思う。
周りを見渡してすごいなあと思ったり、羨ましく思ったりするような人は、
どんな環境でも自分で決めたことを守って、努力し続けられている人な気がした。一体どうやったらそんなことができるのか、まだ分からないけれど。
わたしが最近楽しみにしている海外ドラマに、『The Good Place』というものがあります。
ドラマの舞台は死後の世界。生きている間の行動の良し悪しがスコアとして計算されて、良い行いを多くした人はGood Placeに行けるし、悪いことを沢山した人はBad Placeに行かされる。
Good Placeでは何もかもが望み通りで、幸せで平穏な生活が待っているけれど、Bad Placeでは毎日拷問され続ける。しかも死後の世界だから、どちらに行くことになってもそれが何百万年も続いて行くという仕組み。
主人公が突然「あなたは今、死後の世界にいます。」と告げらるところから、物語はスタートします。…が、こんな設定を忘れるくらいコミカルで絶妙なくだらなさもあって、気軽に楽しめるドラマです。
そのドラマの中で、喧嘩の後に反省した主人公が、こんなセリフを言っていました。
I’m sorry, I was scared about what it all meant and I went back to one of my favorite moves:
turn on the old blame hose”This is all your fault!!!”
「ごめんなさい。意味を考えるうちに怖くなって、昔のわたしみたいな振る舞い方をしちゃったの。
責任転嫁のホースを構えて、『全部あなたのせいだ!』と撒き散らしてしまった。」
「そんな、またそうやって人のせいにばっかりして・・・」と他人事のように聞き流そうとしたものの、なぜか引っかかって離れない。そんな人、どこかで見たことがあるなあ、と考えてみると、それは自分でした。
自分のだめなところや苦手なこと、自信のないところについて、
環境がこうだったからとか、そういう人に出会わなかったからとか、そんな機会に恵まれなかったからとか、
心の奥底をつついてみると、実は結構思ってしまっている。
もちろん、そんな風に考えても仕方がないことは分かっているし、そういうときこそ自分がどう行動するかが大切だと、頭では分かっている。それでもつい、拭いきれない他人任せな思いを隠し持っている。
でもきっとこれは変えるべき態度だし、変えられる気もする。
例えば、今の環境や生活を見渡すと、足りないものや、もっとこうだったらいいのにと思うことは、挙げればきりがない
…と、思う日もある。
でもときには自分はとてもラッキーで満たされていると思う日もあって、その瞬間は自分は嘘をついているつもりも、強がっているつもりもない。
どちらの感情もその瞬間の自分にとっては本物で、つまり心の持ち方、視点次第で、環境は変えられるということ。少なくとも、自分の置かれた環境を自分がどう捉えるかは、変えられる。
もしかすると、さっきまでは「あれもそれも足りないから出来ないよ」と思っていたことも、「これさえあれば出来るかも」と考えられるようになるかも。足りないものじゃなくて、持っているものをどう上手く使うか、に目を向けられるようになる。
だから、何か立ち向かうべきことがあるときや、一番スムーズに上手くいく方法を取れない難しい場面に出くわしたときには、
「〜だから、無理だよなあ」と思うんじゃなくて、「じゃあどうしようかな」とまず考える人になりたい。
少し大げさな話になってしまったけど、まずはこんなことを考えるきっかけになったことから対策を。
海外出張に行ったときに太らないために、今後やってみようと思うこと:
・もっと早起きしてホテルの周りを散策するなど、身体を動かす
・一人で食べる朝ごはんだけでも野菜中心にして、美味しそうなパンの誘惑に負けない
・会議の合間にみんなが次から次へと出してくれるお菓子や軽食、ラテに手を伸ばさない
・SNSを眺める時間を削って、夜はできるだけ早く寝る
・体内時計の調整に役立つらしい機内食だけど、どう見ても栄養は偏っているから食べ方を考える
髪と肌の硬水対策については、もう少し調べる必要がありそうです。何か知ってる人がいたら教えて下さい!切実に。
(こういう切り口で出張のことを取り上げると、まるで不満だらけかのように見えるかもしれないですが、
実際の仕事内容はとても有意義で、毎回たくさんの収穫があります。
ただ、体力勝負なので、上手に工夫して余裕でこなせるようになりたいなあ~という話でした。
今後の課題になりそうです・・・)