
なんだか悩ましい年頃。
と、思ったそのすぐ後に気付いたのは、悩みが全くない年頃というのもきっとないなあということ。
みんな、何かをきっかけに悩んでは、答えを見つけて、成長して、またしばらく経つと次の悩みが現れて。
誰もが今日に至るまで、繰り返しそうやって生きてきたんじゃないかと思います。
現れた問題に対してどんな風に向き合うかは人によって違うから、「悩み」と一口に言っても色々あると思います。
今日の記事は、「あ〜、最近なんだか悩みが多くて疲れてきたなあ」と思っている人のための提案です。
人の心というのは不思議なもので、日々が良いことづくめでも、何か一つ心に引っかかることがあると、そのたった一つのことで頭がいっぱいになってしまうことがあります。
今日はあんないいことがあった、こんないいこともあった、そんな素敵な日だったはずなのに、何か一つの悩みが自分の心を曇らせる。
何か心に刺さったものが気になって、目の前で今起こっている素敵なことに集中できなくなってしまうことも。
でも、それって本当に勿体ないこと。
もし今抱えている悩みが、それ以外のことを考えられなくなるくらいにあなたにとって大きなものだったとしても
今起こっている良いことだって、「今」起こっていることなのであって、決して待ってはくれない。
それが起こっている瞬間にきちんと味わわなければ、次の瞬間にはもう「過去」のことになってしまう。
悪いことで頭がいっぱいなせいで、今このときに起こっている良いことをきちんと感じられないでいると、その価値に気付かないまま大事なことを見過ごしてしまうかも。
その良いことの陰で実はさらに大きなチャンスがあなたを待っていたとしても、それに気付くことができないかも。
ときには一つの物事について、悩める部分もあるけど嬉しい部分もある、という状況もあります。
「喜ぶべきなんだけど、これが辛い。ちょっとめんどくさい。」とか。
その悩みを無視しろとは絶対に言わないけれど、暗い気持ちのまま取り組んだってきっと良い展開にはならない。何よりその物事と関わる間ずっと暗い気持ちでいることが、健康的じゃない。
自分の意思でもっと良い面に目を向けて、「これはありがたいことだなあ」とか「これはあの人のおかげだなあ」とか「これは将来振り返ったときに良い経験だと思えるな」とか
そんな風に考えるようにすることで、日々見える景色は少しずつ変わってくるはずです。
ネガティブな感情というのはある種の誘惑みたいなところがあって、こっちにおいでおいでと私たちを誘ってくるもの。
「最近いつも暗いことを考えているな」という人は、無意識のうちに暗くなることが癖になっている可能性があります。
最悪の事態を予想しているから、勇気を出さなくてもいいし、初めからあまり期待していないから傷つかない。
ある種、とても極端な言い方をすると、ネガティブでいることが居心地良くなってしまう場合だってきっとあるのです。
「悩みが尽きないよ」とため息をつきたくなったとき、今心の中を占領している感情と、本当に自分の周りで起こっていることに、ギャップがないか一度考えてみること。
実は悪いこと1つに対して、良いことは10個もあった!なんてことに気付くかもしれません。
悩みがどんなにあなたの心を強く引っ張ろうとしても、
良いことに、感謝すべきことにもっともっと集中すること。
悪いことに心を奪われそうになったら、良いことをそれ以上に思い出すこと。
そうやってその時々に自分の周りで起こっているかけがえのない良いことを、きちんと心に刻み、全力で体験すること。
状況はすぐには変わらないかもしれない。それでも、自分の目に見える世界はそれだけで絶対に変わっていくから。