どうしようもなく文系の私が
理系スペシャリスト達との仕事を通して学んだ4つのこと

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わたしは普段、海外製の産業機械を日本企業に売る営業の仕事をしています。

これが難しいのが、お客様のやりたいことがこの機械を使って実現できるのか、まず実験をして、成功させるというミッションが営業活動の序盤にあるのです。

そのお客様のやりたいこと、というのがたいてい「新しい製品の開発」や「製造工程の改善」なので、

企業で研究開発や製造技術などを担当されている「理系のスペシャリスト」な方と一緒に実験をすることになります。

ところがわたしは、超文系人間。

数学はもちろん苦手でしたが、物理や化学は「わたしにはどうせ分からないや」と思ってはなから諦めていたほどです。授業に出席こそしていましたが、せっかく聞いたこともまるで右から左。

皮肉なもので、得意の英語を使う仕事をするために、その苦手をくぐり抜けなければならないことになってしまいました。

意外なことに2〜3年もすれば覚えも慣れもするもので、今では実験は 数ある業務の中でもわたしにとって楽しい時間になっています。


外国語大学に通っていた私にとっては、今まで学生生活であまり関わることのなかった理系の人たち。そんな人たちと仕事をさせて貰いながら、学んだことがあります。

色々なことが起こるけど、一つ一つの出来事をどう受け取り、どう反応するか。
それはその人次第。

同じ実験を一緒にやっていても、そこで起こること一つ一つをどう受け止めて、その後何にどうアプローチするか。

そこに、わたしと、実験に来てくださる多くの「理系スペシャリスト」の方たちとの間に
大きな違いがあることに気付いたのです。

たしかに、「実験を成功させて商品を買ってもらいたい営業の立場」と、あくまで「数ある選択肢やステップの一つとしてこの実験をされているお客様の立場」という違いは、もちろんあります。

でも、どうもその理由だけで片付けてしまうのは勿体ないくらいに、この仕事を通して出会った「理系スペシャリスト」の方たちの間には、実験だけでなく普段の生活でも真似したいと思う 素敵な共通点がある気がしてならないのです。

今日は、そんな素敵な共通点4つを紹介したいと思います。


1. 予想や計画と違うことが起こっても簡単に動じない

実験中は、「この条件で試したらこんな結果が出るんじゃないか」「条件をこう変えることでこんな結果を出したい(出てほしい)」と仮説を立て、

実際にやってみて、結果を見ながら振り返り、次に何をすべきかを考え、そしてまた次の条件を試す…という流れを繰り返します。

仮説通りにいってくれれば良いのですが、特に実験の序盤では、むしろ狙った結果と全く違う予想外の結果が出ることが多いです。

一体なんでこんなことが起こるのか。なんで仮説通りにいかないのか。

皆で頭を抱えることも多々あります。

「よくわからない」「思い通りに行かない」

そんなとき、営業のわたしたちが内心「くそ〜」と悔しがったり、ハラハラしたりしているなか、理系スペシャリストの方たちは

「は〜そうなるのか、面白いですねぇ…」

「まあ、他社さんに作れないものを作ろうとしてるから、そんなに簡単に出来ちゃったら困りますからね」

といった反応。…なんて冷静で、穏やかなんでしょう。

そしてやっぱり人間、冷静な時の方が建設的なアイデアが思いつくものなんですよね。

日常生活でも、一生懸命取り組んだ何かが上手くいかなかったときや、他の人が思うような反応や行動をしてくれなかったとき、どうしても残念がったり腹を立てたりしてしまいがちです。

でも、わたしもできるだけ「は〜そうなるのか、面白いなあ」と

余裕を持って、仮説通りにいかないその状況を面白がってしまえるようになりたいと思います。

2. 他の人の言葉がピンとこなかったとき、理解するまで質問することを躊躇しない

誰かが言ったことが曖昧だったときやよく分からなかったときに、
きちんと理解するまで、もしくは理解するために必要な情報が全て集まるまで、質問するのを躊躇しない人が多いなと感じます。

わたしたちは同じ「日本語」という言語を話しているといっても、普段よく会話している人同士と、そうでない人同士とでは、実は少し違う言葉を話しているようなところがあります。

人によって慣れ親しんだ言葉や言い回し、表現があって、

家族や恋人、友人、仕事仲間など、普段からよく会話している人たち同士では、その「いつもの表現」がほぼ誤差なく通じる。

そしてその「いつもの表現」は一見平易な日本語のような顔をしているけれど、何を定義していて、どんなニュアンスで使われているかなど、そういった細かい点が実は非常に特殊だったりするので、

初めて話す相手や滅多に会話しない相手には 意外と自分の意図していることが伝わりにくい、といったことが起こるのです。

また、人の思考が通る道筋も、そうして普段からよく使われている言葉や、頻繁に交わされる会話の流れをなぞることが習慣になっている場合が多いので、

例えば何人かが同じ現象を見たときに、普段からよく会話している人同士では「この理由はきっとこうだから次はこうしたらいいな」と、言葉を交わさなくてもある程度同じようなことを考えうる一方で、

普段あまりじっくり言葉を交わす機会のない人は、全く違うことを考えていることがあるのです。

わたしの場合、日常生活において多少その差やそれゆえの「この会話、もしかしたらあまりお互いの意味することを理解してないかもな」という状況に気づいたとしても、

「まあそこまで気にしなくていいか」
「あんまり沢山質問して会話を妨げたくないな」

などと考えてうやむやなままにしてしまうことも多いです。(それが必要なときも恐らくありますが)

でも、仕事でお会いした「理系スペシャリスト」の方の多くは、その誤差に対してストイック。

それもそのはず、その次に何をすべきか?に直接関わってくるのだから。
ビジネスの場面の多くにおいては、きっと本当は誰もがそうあるべきなのです。

3. 難しいことを簡単に説明するのが上手い

難しいことを難しいまま説明するのではなくて、何も分かってない初めて聞く人にも分かるように、シンプルな例え話にして教えること。

それが上手な人が多いと感じます。

私たちが何らかの質問をしたときに、それが専門的すぎて難しい場合や、詳細は企業秘密なので言えないといった場合に この必殺技を出してくれることがよくあります。

「日常生活でもこういうのってありますよね?今実験で使おうとしているこれも、それと同じ原理なんです」

のような感じに分かりやすく説明されると、思わず感動して拍手したくなります。

これができる人って本当に頭がいいんだろうなあと思います。
本質を理解していないと、例え話ってできないから。

4. 料理やコーヒーが好きな人が多い

ふと趣味などの話になったときに、料理やコーヒーを挙げられる方が多いです。

特に化学のバックグラウンドを持つ人だと、「実験と一緒ですよ〜」と言いながら、「何をどうやったらどんな味になるのか、などを研究するのが楽しい」という話を聞かせて下さることがあります。

そんな風に考えたことはありませんでしたが、言われてみれば確かに、似ているような気もします。

実験と同じという目線でこれからは料理をしてみよう…とはなかなか思いませんが、面白い視点だなと思います。同じように思う方がいたら、詳しく話を聞いてみたいです。


以上、『どうしようもなく文系の私が理系スペシャリスト達との仕事を通して学んだ4つのこと』でした。

もしこれを読んでいる理系出身の方がいたら、どう思ったか聞かせていただけると嬉しいです!

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